おこり地蔵と地元に伝わる“怒り”の伝説
■ 名称からして不思議?「おこり地蔵」とは
香西町にひっそりと祀られる石仏、「おこり地蔵」。
名前のインパクトから一度聞けば忘れられないこのお地蔵様には、地元に伝わるちょっと不思議で、少し怖い伝説が残されています。
“おこり”とは“怒り”のこと。なぜ地蔵にそんな名がついたのでしょうか?
■ 由来:祟りと災い、そして鎮めの祈り
昔、ある村人が地蔵を粗末に扱ったことで、大病にかかり、村でも不幸が相次いだとされます。
「地蔵の怒りを買った」と恐れた人々は、すぐさまお堂を建て直し、供物を手向けて詫びの祈りを捧げたそうです。
その後、村は落ち着きを取り戻し、この地蔵は“怒って災いをもたらす存在”から“怒りを鎮めてくれる仏”として信仰されるようになったといいます。
■ 地元の守り仏へ
現代では、怒るどころかむしろ病気平癒・子どもの夜泣き封じ・厄除けなど、優しいご利益のあるお地蔵様として親しまれています。
その表情は優しく、丸みを帯びた姿にどこか懐かしさすら感じられます。
■ 怒りが教えてくれるもの
この地蔵に込められた伝承は、信仰とは感謝と敬意があってこそという、人としての基本を教えてくれているのかもしれません。
香西の土地には、こうした“忘れてはならない教訓”が、仏の姿に託されて静かに残されているのです。
📍ご案内メモ
- 所在地:高松市香西西町
- 形式:小さな石仏(お堂あり)
- 見どころ:周囲の石塔、地元住民による管理が続く場所
